私の場合,基本的には親の言うことを聞けってことでしかっていたが,家内の子供に対する叱り方をみて,何だか子供がかわいそうになってきた。このまま行けばいじけた子に育つんじゃないかと心配になった。というのは,親がどんな叱り方をしても叱っている間にだんだん腹が立ってきて,叱ってしつけているつもりが,怒りの対象として子供にぶつけていることに気づいたからである。
そこで「ごめんなさい」といわせたい家内と子供に向かって,「ごめんなさいじゃない,「ハッハッハッ,ごめんなさい」と笑いながら謝りなさい」と仕向けた。つまり,ある程度叱ることで子供は自分の過ちに気づいているのだからそれ以上は子供の自尊心を傷つけないよう「ハッハッハッ」と笑い飛ばせよということである。こどもは家内と私の間に入ってどうしていいのかわからず,なきながら「ハッハッハッ・・・」といっていた。